エラーコードA0は、室内機保護装置作動となります。
この異常は正直、滅多にお目にかかれません。
(私も始めて体験したので、本サイトにA0異常を追加した位のレベルです。)
A0は室内機の保護装置が作動したという異常ですが、どの保護装置なのかって所です。
これは、外部追加(後付け)した保護装置かガス漏れ検知センサーのどちらかとなります。
想定される故障個所
- 保護装置(後付けした装置・ガス漏れ検知センサー)
- ガス漏れ
- 後付け保護装置の役割に応じた現象(例えば、漏水センサー設置で漏水したとか。)
自分で出来る事
基本的に無し。
特殊なリセット方法が必要。
通常の電源リセットしても無駄です。
故障診断ポイント
まず、A0異常は2つに分けられます。
- R32冷媒を使用している床置き形室内機
- その他の機種
その他の機種というのを先に説明します。
その他の機種(R32冷媒を使用している床置き形室内機以外)でA0異常となった場合、外部保護装置作動による信号を室内機が拾っている。
外部保護装置は後付けなので、何を保護装置として取り付けているのか確認。
例えば漏水センサーが取り付けてあり、信号を取り出している場合なども見るポイントでしょう。
外部保護装置なので、設計で何を後付けしたかによるので詳しく説明が難しいです。
取り合えず追加で取り付けた保護装置を確認する事。
R32冷媒を使用している床置型室内機には、ガス漏れ検知センサー(基板タイプ)が内蔵されています。
ルームエアコンの床置型を例(私が見たのはルームエアコンの床置型F28RVV-W)に説明します。
フレア接続部分の下、やや後ろ側にガス漏れ検知センサー(基板タイプ)が取り付けて有ります。
フロンガスは空気より比重が重い為、この位置への設置なのでしょう。
この基板は言うなればリークテスター(ガス漏れ検知器)の役割をしていて、フロンガスに反応するのです。
フロンガスを検知すると運転ランプ点滅すると共に、室内機のファンが強制的に回転し始めます。
おそらく、フロンガスの滞留を拡散させる意味合いだと思います。
そして、ファンの回転はブレーカーを落して再度上げても再び強制的に回転し始めます。
→メーカーの技術相談に確認した所、累積250分間回転するとの事。
その後停止する。
ファンの回転停止後は、運転ランプだけ点滅している状態。
A0異常は、通常の電源リセットでは解除されない。
特殊なリセット方法が存在しています。
そして、一度反応したガス漏れ検知センサーは交換しないといけない。
(メーカーの技術相談で言われた。)
メーカーからの回答を整理すると、
ガス漏れ検知センサー反応
↓
運転ランプ点滅しながら室内機ファンが強制的に回転
(ブレーカー切って上げても回転時間で累積250分経過するまで回る)
↓
ガス漏れ箇所修正
↓
フロンガス量調整(残ガス回収・規定量充填)
↓
ガス漏れ検知センサー交換
↓
A0異常をリセット
(特殊リセット方法。ブレーカーON・OFFではリセットされない。)
そして、実際にA0異常を復旧してみました。
室内機のフレア部分からガス漏れ。
点滅しながらファンが回転し始める→回転時間で累積250分間放置して自動でファン停止。
ブレーカーオフ。
修正後、ガス漏れ検知センサー交換を実施。
(ガス漏れ検知センサー交換しなくても大丈夫そうな気がするが・・・)
フロンガス量調整実施し、ブレーカーオン。
再びファン回転し始める(えぇっ!250分放置したのは何だったの?)。
まさか再度250分間回転させないといけないのか?とも思いましたが、A0異常をリセットしたらスグに回転停止しました。
(累積250分回転させなくても、特殊リセットすれば直ぐにファン止まる事が判明。)
A0の特殊リセット方法(ルームエアコン床置き)
※機種F28RVV-Wですよ。
リモコンの運転切替ボタン・温度設定ボタン上・温度設定ボタン下の3つを同時に押す。
↓
表示がSCになります。
↓
運転切替ボタンを1回押す。
↓
表示が00になります。
温度上下ボタンで左の桁が変化します。
(運転切替ボタンを1回押すと、操作出来る桁が右へ移る。)
↓
該当エラーコードA0を表示させる(A0でピーーーと鳴る)
↓
その画面の状態で運転停止ボタンを4秒押し位で表示が00へ戻ります。
(リモコンを室内機へ向けて行なう事)
↓
そうするとファンが停止します。
(ランプは点滅したまま)
↓
ブレーカー切る。
↓
1分位後にブレーカー上げる。
↓
これで特殊リセット完了。
点滅していたら特殊リセット失敗しているので、再度行ってみる事。
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