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エラーコードE0は、保護装置作動(一括)となります。

 

機器運転状態の異常が起こった際、安全の為に強制的に電気を遮断して停止させる装置が保護装置です。
E0は室外機内のどれかの保護装置が作動しています。

 

想定される故障個所

  • ガス欠
  • ファンモーター
  • 圧縮機
  • マグネットスイッチ
  • プリント基板

 

結論

  • ガス欠による圧縮機過熱での過負荷保護装置作動。
  • 圧縮機ロックによる過電流保護装置作動。
  • ファンモーターロックによる過負荷保護装置作動。
  • マグネットスイッチのチャタリングによる過電流保護装置作動。
  • プリント基板

上記のどれかになりますが、ガス欠による圧縮機過熱かファンモーターロックによる過熱が多い。
1980年代位の機械だと圧力上昇しすぎとかでもエラーE0となりましたが、1990年代位の機械から圧力系はE3・E4になったので上記のどれかです。
2000年以降位の機械からは、エラーコードE0を全然見かけなくなった。

 

自分で出来る事

無し。

 

電源リセットはお勧めしません。
ガス欠での過熱だった場合、圧縮機を傷めてしまいます。

 

 

故障診断ポイント

室外機の保護装置のどれかが作動したよって事ですが、作動した保護装置は決まってます。

 

過負荷保護装置

過負荷=温度が上昇しすぎ。

過電流保護装置

過電流=電流が流れすぎ。

 

どちらかです。

 

過負荷保護装置

過負荷保護装置が作動する要因は、温度が上昇しすぎて保護装置が作動してます。
温度上昇しすぎてしまう部品は、

 

  • コンプレッサー
  • ファンモーター

 

どちらかです。
過負荷保護装置とはバイメタルという温度が一定以上になると変形する金属を使用していて、およそ130度位で変形します。

 

となるとコンプレッサーかファンモーターが、その位の温度に到達したという事。

 

過電流保護装置

過電流保護装置の作動する要因は、電流が流れすぎて保護装置が作動してます。
この保護装置はコンプレッサーにしかついてません。
コンプレッサー自身についている訳ではなく、マグネットスイッチについてます。

 

考え方

第一ポイントとしては、
運転ボタンを押したら即時E0点滅かどうか?です。

 

いつ押しても即時点滅するなら、基板or過負荷保護装置断線しか有りません。
過負荷保護装置の導通をチェックして下さい。
(電気図をみて49C・49Fと表記されているのが過負荷保護)

 

 

導通が有るなら基板不良、導通無しなら過負荷保護装置。
もし導通無しなら、短絡して動くかどうかみれば誤診断を防げます。
(間違っても短絡したまま使わないようにして下さい!)


第二ポイントは、
しばらくしたら点滅する場合です。

 

押して一呼吸おいて点滅する場合はコンプレッサーをまず疑う。
マグネットスイッチ(52C)がはいってコンプレッサーが作動します。
コンプレッサーの電流を測定して過電流が流れているかどうか、またはマグネットスイッチがチャタリングしていないかどうかです。

 

過電流の定義ですが機械によります。
ですがコンプレッサー不良で過電流が流れる時は大体ロックしている場合が殆どで、電流測定すると50A〜100A位流れているのを見た事有ります。

 

次にチャタリングですが、何かというとマグネットスイッチがバコバコいって停止する。
(バコバコというのはマグネットの接点が入ったり切れたり連続して起こっている音です。)

 

このような状態をチャタリングといいます。
チャタリングが起こると過電流が流れますので、過電流保護装置が作動します。

 

チャタリングの場合、大体はマグネットスイッチのコイルがダメで、たまに基板からコイルへの出力がダメです。

 

コンプレッサー作動して電流値が普通ならマグネットをドライバーの柄(絶縁部分で)で叩いてみて下さい。
チャタリングが原因でE0の場合、高確率でマグネットがバコバコなります。


第三ポイントは、
運転して20〜30分したら点滅するってパターン。
この場合は過負荷保護です。
要は本当に過熱して停止しているよって事です。

 

20〜30分位動くのは、過熱して保護装置作動温度に到達するのに時間がかかるから。

 

この場合、
ガス圧をみてガス欠っぽいならコンプレッサー過熱で停止。
(異常停止するまで見ていたら分かりやすい)

 

⇒異常停止した時コンプレッサーが触れない位熱かったらコンプ過熱によるE0確定。

 

 

ガス圧普通でコンプ温度問題なしの場合、ファンモーターロックの可能性が大です。
モーターロックしてないか確認すれば分かります。

 

まぁ、異常停止する瞬間までじっと見ていれば分かります。
停止した瞬間に49C・49Fの導通確認すれば、どれか導通無くなってます。
追記として、49(温度保護)の作動温度不具合ってのもあります。
49がダメになっていて通常なら130度位で作動するのが、例えば70度位で作動してしまうとか。

 

 

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