概要
エラーコードF3は、吐出管温度異常です。
圧縮機には、圧縮された高圧冷媒が出てくる吐出管・圧縮前の低圧冷媒を吸い込む吸入管が有る。
吐出管の温度が高くなり過ぎている不具合を検知した為、停止しています。
想定部品・故障個所
- 冷媒不足
- 高圧側の熱交換器(冷房なら外熱交・暖房なら内熱交)目詰まり
- 吐出管サーミスタ
- 基板不良
F3エラーの殆どは、冷媒不足です。
どこからか、冷媒漏れが発生していると考えるべきでしょう。
運転中の圧縮機は過熱します。
過熱した圧縮機を冷却しているのが、冷たいフロンガス。
ガス欠になると、圧縮機の冷却力が低下しますので吐出管温度が高くなっていく。
自分で出来る事
熱交換器の目詰まりを確認する。
(ホコリのじゅうたんのような感じで、ビッシリ詰まってないか。)
詰まっている場合、フィンを潰さないように注意しながら取り除いて下さい。
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診断方法
考え方としては、吐出管温度が高い=圧縮機冷却力が適正でないと考え、その原因を特定していく。
冷媒不足
運転圧力が低い・吐出管温度が高い場合(100℃を超えている・超えそうな勢い)、冷媒不足の可能性が高い。
少し充填してみて、吐出管温度変化を確認する。
運転圧力が高い場合、ガス欠の線は無いので他の原因を考える。
熱交換器の目詰まり
フィンの目詰まりにより、熱放出が上手くいかない状態となる。
結果、高低圧ともに上昇する事によって、圧縮機自体も過熱する。
裏から見て、ホコリのじゅうたんみたいになっていないか。
表面は綺麗でも、フィン内部で詰まっている事も有る。
吹き出し口から、しっかり風が出ているかです。
基板不良・吐出管サーミスタ
この2つは、運転状態を確認して問題無い場合の消去法として残った場合でしょう。
吐出管温度は問題無し
運転圧力も適正値付近
熱交の詰まりも無い
吸込・吹出温度も良い感じ
エラー出るまでは正常運転しているような感じの場合、消去法で基板・サーミスタ交換。
(これでも直らないなら、最後に圧縮機交換ですかね。)
膨張弁
私自身、膨張弁不具合によるF3エラーは見た事ないです。
考察としては、全開なら問題無いし、全閉なら流れないのでU0となる。
残るは、膨張弁開度が微妙な位置で動かなくなり、冷媒流量が微妙な状態となった時だと思う。