エラーコード PJ は室外機能力設定不良となります。
何らかの理由により、室外機の能力(80とか112とか・・・)が読み取れない状態になっている・・・と推測。
推測と表現しているのは、それしか答えが無い筈ですけど明確な答えを調べようが無いからです。
想定される部品
- 制御基板
- インバーター基板
- ファンモーター
エラーコードPJが表示されてしまう原因は以下の通り、
1.能力設定アダプタの差し忘れ
スカイエア等の業務用エアコンは、プリント基板(制御基板)を交換する場合、能力設定アダプタを取り付けなければいけません。
(必要無い機種も有り。)
室外機制御基板交換後、能力設定アダプタを差していないとPJ異常となります。
機器の能力(80・112・140等の何馬力かを示している数値)を設定する為の部品です。
ダイキン製エアコンは、能力設定アダプタを取り付けて機器の能力を設定します。
能力違いの同機種間において、基板の汎用性を持たせる為に存在している。
昔はディップスイッチで能力を設定していたが、コネクタ式の能力設定アダプタを取り付ける事により、能力を設定している。
2.基板不良・ファンモーター不良
制御基板・インバーター基板不良により、PJが出る。
ファンモーター不良により、PJが出る。
通常、PJ異常は基板2種類とファンモーターのどれかを見ていく事になります。
先ず確認するポイントは、基板上のLED(緑色)です。
制御とインバーターが一体型の基板は説明が難しいのですが、制御・インバーターそれぞれが独立して存在している機種の場合、先ずはLEDを見ましょう。
それと基板のどこかが爆破しているかも観察してください。
私自身はPJ異常を余り見かけないので事例が少ないのが難点ですが、見た事有る状態を説明します。
上下2枚羽根(ファンモーターが上下2つ付いている機種)の室外機です。
LED(緑色)の点滅が、制御は点滅しているけどインバーターは点滅していない状態。
こんな状態だったのを見ました。
インバーターが点滅していないという事は、インバーター基板に何か起こっているサインです。
そこで、下側ファンモーターのコネクタを抜いてみた。
↓
インバーター基板のLEDが点滅開始。
↓
その状態でリモコンの運転スイッチオン。
↓
PJ異常が表示されなくなり、上側ファンモーターが回りだし圧縮機もオン。
↓
下側ファンモーターのコネクタ抜いているので、ファン異常で停止。
↓
上側ファンモーターのコネクタを抜き、下側ファンモーターのコネクタが差さっていた部分へ差してみる。
↓
LEDは消灯しないで点滅のまま。
↓
下側ファンモーターの故障が原因でインバーター基板に悪影響を及ぼして、PJ異常となっているのが確定。
こんな感じで、原因はファンモーターでした。
取り合えずLEDが点滅していない時⇒ファンモーターのコネクタを抜いてみるのが鉄則ですので、必ず抜いてみましょう。
もしファンモーターのコネクタを抜いても変わらない場合は、基板交換です。
制御は点滅してるけどインバーターは点滅してないならインバーター基板を。
※このパターンの場合、ファンモーターに要注意です。
制御が点滅してなくてPJ異常ってのは考え辛い。
その場合はU4になると思うが、体験した事例が少ないので絶対とはいえない。
どっちも点滅しているけどPJ異常の場合は、可能なら両方交換。
もし順番に交換するなら、制御⇒インバーターの順。
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