毎年、保守点検を実施している会社等も有ります。
保守点検ですので、何か破損や異常が無いかをチェックする。
しかし、これって意味有るの?と常々思っている訳ですが、真相はどうなんでしょう?。
例えば、【車】の場合で考えて見ましょう。
- オイルの量・汚れ
- 冷却水漏れ
- プラグの劣化具合
- ベルトの亀裂
- ブレーキパットの減りや効き具合
- タイヤの空気圧や磨耗具合
- 速度計の誤差
- 光軸
- バッテリーの状態
等々。
色々見るポイントが有ります。
車なんて、消耗部品の塊ですから。
ところが、エアコンはどうでしょう?。
点検で見るポイントは、
- ガス圧
- 電流値
- 電圧
- 熱交換器の汚れ
- 異音が無いか
- 絶縁
- 破損
- ビスの緩み
- 空気の温度測定
- ベルトの亀裂(ファンがベルト駆動の場合だけ)
- ファンの軸受(軸受が有る機械だけ)
まぁ、この位の点検項目になる訳なんですが。
エアコンの場合、基本的に消耗部品と呼べるのは、ベルト・軸受・サーミスタ(温度センサーの事)くらいです。
みなさんがよく目にする、天井に埋め込まれている四角いエアコン。
主流のタイプですが、あれにはベルトや軸受は有りません。
消耗部品と呼べるのはサーミスタだけなんです。
エアコンの保守点検というのは、基本的に運転状態をチェックしている訳です。
「運転が問題ないか見てくれているんだから良いじゃん」って思うかもしれませんが、使ってて分かりますよね?。
エアコンがおかしいかどうか。
何か不具合が有れば、冷えない・暖まらない・運転しないってなる訳ですよ。
ちゃんと冷暖房出来ていれば、問題無いのです。
使っているエアコンが、おかしいかどうかは使っている人が1番分かるのでは?。
おかしくなってなければ、基本的に正常なんです。
わざわざ正常なエアコンを、毎年保守点検する必要性は感じないんです。
だから、エアコンの保守点検って意味有るの?って私は思っているのです。
点検の結果、圧縮機の音が大きくなってきてます。
・・・・圧縮機交換しませんよね。
そろそろ基板を新品に交換しませんか?。
・・・・交換しませんね。
点検の結果、お客さんが交換するって言うのは、Vベルトが切れかかっている時くらいです。
間違い有りません。
私が点検結果から提案しても、大概は「まだ動いているなら良いや、壊れた時で」となります。
『それなら保守点検なんてやらなければ良いのに』って思いますよ。
私が思っている理想
保守点検なんていりません。
保守点検費用を部品交換に回せば良いのにって思います。
例えば5年に1回、サーミスタを交換する。
10年経ったら、基板を交換する。
保守点検に使っていた費用をこういう形で使う方が、よっぽど生きたお金になると思う。
サーミスタ交換するだけで、エアコンの負荷は軽減される。
サーミスタ交換しておけば圧縮機故障を防げたかもって思えるようなエアコンも有りました。
まとめ
何が言いたいかというのを整理すると、保守点検したって壊れる時は壊れるんです。
保守点検=安心ではないという事
保守点検を毎年やるくらいなら、その費用で部品を交換した方がよっぽど安心で長持ちするって事。
それと、保守点検ってだいたい中間期と呼ばれるエアコンを使わない時期にやります。
エアコンを使わない時期=暑くも無く寒くもない=負荷が無い。
負荷が無い=エアコンの状態を確認し辛いんです。
だから、仮にガスが漏れて減っていたとします。
真夏なら効きが悪くなっている状態になるが、中間期は負荷が無いから、ガスが減った状態でも良い感じに冷えてしまう。
「良い感じに冷えているから問題なさそうだ」となっちゃう。
エアコンの点検は、負荷が無い時にやっても・・・大して意味無いんだよな〜と思いながら私は点検してます。