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概要

エラーコードL9は、インバータ圧縮機起動不良(ストール防止)です。

 

ストール防止機能というのは、過負荷・過電圧・過電流を検知した際、保護の為に周波数を落とす(停止する)保護装置。

 

 

圧縮機(モーター)というのは、起動時に力が要ります。
その為、起動時の電流が大きくなる。

 

起動完了後に電流値は一旦低下し、主に周波数(回転数)・モーターに掛かる負荷に応じて電流値が上昇していきます。
圧縮機起動電流が通常より高い状態になった為、ストール防止装置が働いて起動停止した状態です。

 

 

 

想定部品・故障個所

  • インバータ圧縮機
  • インバータ基板
  • 圧縮機ハーネス

 

圧縮機自体の不具合、もしくはインバータ基板(パワートランジスタ)の不具合です。
可能性としては、インバータ圧縮機不良の確率が高い。

 

ハーネスのファストン端子(圧縮機端子台に差さっている部分)の緩み(開き?)による接触不良によって、過電流が流れてしまう事も有ります。

 

 

 

自分で出来る事

知識が無ければ、基本的に無し。
修理依頼をしましょう。

 

定速圧縮機も搭載されている・または室外機連結(室外マルチ)の場合、インバータ圧縮機運転禁止設定(連結機は、故障している側の室外機運転禁止設定)をする事により、応急運転可能。
(能力低下・残りの圧縮機への負担増となりますので、短期間の非常用と認識下さい。)

 

応急運転方法は、機種によって違います。
知識の有る方は、コールセンターへ技術相談すれば教えてくれます。(室外機の電装箱の蓋を外した状態でTELする事。)

 

 

 

※関連記事

 

 

 

診断方法

 

インバータ圧縮機・インバータ基板

インバータ基板内のパワートランジスタ良否を判定する。

 

 

※参考リンク
インバーター基板判定データ

 

 

パワートランジスタに問題無い場合、インバータ圧縮機交換。

 

 

圧縮機ハーネス

圧縮機端子台へ差さっているファストン端子が、緩くなっていないか確認。
軽い力で抜けてしまうようなら、かしめる事。

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