エアコン使用で気になる電気代。ここではエアコン・電気代というテーマを題材とした情報を紹介しています。

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『冷房と除湿(ドライ)はどちらが省エネ?』という質問を聞かれることが、結構有ります。

 

この2つは、目的が違うので一概には比べられないのですが、結論から言うと「除湿(ドライ)」の方が省エネです。
ただし、除湿には主に2つの運転方式が有り、場合によっては冷房より高くなってしまう場合も有るので注意が必要です。

 

除湿の運転方式

除湿(ドライ)には、主に2つの運転方式が有ります。

 

  1. 普通の除湿(ドライ・弱冷房除湿とも言われている)
  2. 再熱除湿

 

普通の除湿とは、空気中の湿度を下げる目的で運転されます。
湿度を下げるにはどうするか?ですが、答えは結露。

 

室内機の熱交換器で結露を起こす事によって、結露して排水された水の分だけ湿度が下がるのです。
結露を起こすには、空気中の湿度を100%超にしてあげないといけません。

 

ん?、湿度を下げたいのに湿度を上げるの?と思ったかもしれませんね。

 

 

そうです、湿度を上げるんです。
湿度を上げて100%超にすれば、100%超えた分の湿度は水滴(結露)となって液化します。
液化した水滴を排水すれば、空気中の水分量を下げられるので除湿出来た事になります。

 

代表的な例

冷蔵庫から冷えたお茶をコップに注ぐ。しばらくするとテーブルが濡れてます。
これは結露した水が垂れたからだと分かりますよね。

 

では、どうして結露するのか?
それは、冷たいお茶を注がれたコップが冷たくなり、コップ周囲の空気が冷やされるから。

 

空気は冷やされる(温度が下がる)と、空気中に含む事の出来る水分量が減少するのです。
その結果、含みきれなくなった水分が結露となって現れます。

 

 

もっと理解を深めてみよう

この際ですから、湿度についての理解をもっと深めましょう。

 

湿度には、2種類の湿度が有ります。
それが、

 

  1. 絶対湿度
  2. 相対湿度

 

絶対湿度とは、空気中に含む事の出来る最大水分量。
相対湿度とは、絶対湿度に対し、今現在の含んでいる水分量。

 

皆さんがよく耳にする湿度○○%って言うのが、相対湿度です。

 

勘の良い方は理解出来たのではないでしょうか。

 

湿度55%と天気予報で言っていたら、絶対湿度(最大水分量なので100%)に対して、現在55%だよという意味なのです。

 

 

そして、絶対湿度(空気中に含む事の出来る最大水分量)はどう決まるか?が分かれば理解完了ですね。
ここがポイントです。
絶対湿度とは、空気温度で決まります。

 

空気の温度が高ければ高いほど、空気中に含む事の出来る最大水分量が多いです。
20度より25度、25度より30度の方が最大水分量が多くなる。

 

 

除湿の話しに戻ります

冷たいお茶を注いだコップの周りの空気が冷やされた事により、コップの回りの空気の絶対湿度が低下します。
絶対湿度が低下しても、すでに含んでいる水分量は変わらないのです。

 

ということは、絶対湿度が下がった事に対して、すでに含んでいる水分量は変わっていないという事は、相対湿度が上昇した(湿度○○%の数値が上昇した)という事です。

 

これが100%超になった時に結露が起こるのです。

 

 

空気温度30度で湿度50%とします。
例として30度の空気中に含む事の出来る最大水分量を100ccとしましょう。
そうすると、湿度50%なので50cc含んでいるという事です。

 

では、空気温度20度の時は30ccが最大水分量とします。
そうすると、50cc−30ccで20ccの水分が結露として水滴となります。

 

これが除湿の原理であり、普通の除湿の方式です。

 

では、再熱除湿とは?

 

再熱除湿とは、除湿する為に下げた空気温度を除湿後に再び上げる方式です。
冷やした空気を温めて放出してあげる事により、湿度だけを取った状態を実現するのです。

 

結果、部屋の温度低下を抑えて湿度だけを取るという運転が可能になります。

 

冷房と除湿の違い

基本的に違いは有りません。

 

どちらも同じ原理で運転します。
除湿は弱冷房とも言われているように、弱い冷房運転を行ない続ける事によって、除湿し続ける感じです。
車で言うなら、駐車場でアイドリング状態をずっと続けているような感じかな。

 

それに引き換え、冷房運転は設定温度まで冷やしたら送風状態になり、再び温度が上昇してきたら再度冷やし始めるようなもの。
車で例えると、目的地まで速度を上げて頑張っていき、目的地に着いたら止まるような感じ。

 

 

どちらが電気代的に良いのか?

これは除湿の方が食いませんね。
上記の例で、アイドリング状態と走って止まってなら燃費はアイドリング状態の方が食わないですよね。
(まぁ、例外も有るでしょうが概ねそんな感じですよね。)

 

ところが再熱除湿になると、再び温める動作が加わります。
この結果、電気代が高くなる。

 

冷房より除湿の方が安い。除湿より冷房の方が安い。

 

結局どっちの方が安いんだよって感じになりますが、どちらも正解なのです。

 

除湿<冷房<再熱除湿

の順に電気代が高くなると覚えましょう。
(一般的な快適な使い方での話しです。冷房の温度設定が30度とかなら除湿より安いと思います。)

 

効果的な使い分け

湿度が高くジメッとしているなら除湿、温度が高くて暑いなら冷房です。

 

正直、夏なら除湿(ドライ)より冷房の方が快適です。
脱衣所にエアコンつけているなら湿度が高いので除湿の方が快適かも。

 

梅雨時期なら除湿で、寒いの苦手なら再熱除湿というように使い分け。

 

それともう1つ重要な事が。
数多くのエアコンを点検していて感じることは、除湿(ドライ)を多用しているエアコンはカビが多いイメージです

 

おそらく風量が弱いのが原因の1つ。
弱い風量で使い続けている人のエアコンも汚い事が多いので、あながち間違ってないでしょう。

 

風量が弱い事により、エアコンの冷気を効率的に逃がせない事で、吹出し口やファンローター等が湿っぽくなって、結果的にカビの発生やホコリの付着(湿っぽい方が張り付く)が多くなるのではと思います。
(これは、あくまでも私の勝手な考察ですので責任は負えませんよ。)

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