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エアコンには様々な保護装置が取り付けて有ります。
保護装置とはエアコンの状態に異変が起こった際、強制的に停止させて事故を未然に防ぐ為の装置です。
圧力を操っている機械ですので、暴走等しても危なくない様に各種保護装置がエアコンの運転を停止する役目を担っています。

 

 

保護装置の種類・説明

( )は電気図番号

 

代表的な物は以下の通りです。

 

高圧圧力開閉器(63H)

高圧圧力開閉器とは、内部のフロンガス圧力が設定値以上に上昇した際に働き、運転を停止します。
設定値は、
R22機→2.8Mps程・R410A機→4Mps程で作動します。

 

低圧圧力開閉器(63L)

低圧圧力開閉器とは、フロンガス抜け等の状態で運転すると圧縮機を破損してしまう可能性が有るので設定圧力以下の場合、運転出来ないようにする保護装置です。
設定値は、
0.1Mps未満で作動します。

 

ファン用過負荷保護装置(49F)

過負荷とは、温度異常の事です。
ファンモーターがロックしている場合、通常は電気は回転エネルギーとして使われるのですが、ロックしている事により熱エネルギーに変わります。

 

電気が供給され続けている限り、どんどんファンモーター内部の温度が上昇しますので、そのままにしておくと発火等の原因になります。
ですので、ファンモーター内部にバイメタルという熱が一定以上加わった場合に変形する金属を接点として使用し、温度上昇した場合に強制的に電気を遮断する保護装置です。

 

大体120〜130度辺りでバイメタルが変形して、電気を遮断します。

 

圧縮機過負荷保護装置(49C)

上記ファンモーターと同じ原理で、圧縮機バージョンです。

 

圧縮機過電流保護装置(51C)

定速圧縮機に過電流が流れた際、強制的に停止する保護装置です。
定速圧縮機ロック等の際、過電流が流れますので、強制的に電気を遮断して事故を未然に防ぎます。

 

逆相保護装置

動力電気には正相・逆相という、電気の回転方向なるものが存在します。
モーター等の動力装置は、電気の回転方向に合わせて回転するのですが、逆相になっていると回転方向が逆になります。

 

逆回転で運転すると動力装置の故障に繋がりますので、逆相保護装置で未然に防ぎます。

 

可溶栓

こちらはアナログな保護装置なのですが、ガス圧力が上昇してしまった時などに可溶栓と言う金属の蓋が溶け、強制的にガスを放出する為の保護部品です。
通常は高圧圧力開閉器で遮断しますが、接点の固着等で上手く作動しなかった場合の為に、アナログな装置を取り付けている2重の安全対策です。

 

フロンガス圧力がどんどん上昇してしまうと機器破裂してしまうので危険です。
(ボンベが破裂して何百メートルも飛んでいったとかっていうニュースを見ますよね。)

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