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ダイキン製業務用エアコンには、

 

  • スカイエア
  • ビル用マルチ

 

という2つの一般用エアコンの種類が有ります。
この2つの違いとは一体何なのか?を説明します。

 

 

スカイエアの特徴

小規模の業務用エアコンです。

 

ビル用マルチの特徴

小規模から大規模まで拡張出来る業務用エアコンです。

 

 

簡単なイメージ、一般的なイメージではこのような感じでは無いでしょうか?
スカイエアの容量は10馬力クラス(室内機上限4台)までしか有りませんが、ビル用マルチは50馬力クラスまであり、室内機も何十台も設置が可能です。

 

スカイエアは主に1つの部屋を広さに応じて容量を選んで設置するのに対して、ビル用マルチは建物のワンフロア等に設置します。
他には、20馬力必要な部屋(50坪位かな?)の場合、スカイエアを2系統入れるか、ビル用マルチで1系統で入れるかみたいな設置方法も選べます。

 

 

スカイエア・ビル用マルチの決定的な違い

容量の話をしていても普通なので、両者の決定的な違いを説明します。

 

 

それは、個別運転可能かどうかです。

 

 

個別運転とは、室内機を各々個別にコントロール出来るかどうかです。
スカイエアは、室内機が複数台有ったとしても基本的に同時制御⇒同一系統で4台室内機有ったとしても室内機1台だという考えです。4台ある室内機を個別に制御出来ませんので、どれかの室内機が設定温度に達した場合は、他が設定温度に達していなくても4台ともサーモオフ(冷やす・暖めるを停止する事)してしまいます。

 

 

よくある間違った使い方なのですが、
元々1つの部屋にスカイエア室内機2台・室外機1台という同時運転マルチのシステムを設置していて、途中でその部屋を間仕切り等の壁を作り、2部屋にして、室内機をそれぞれの部屋に1台ずつ分けてしまっている方がいます。

 

この使い方はスカイエアでは出来ません。
(スカイエア個別運転マルチ機種を除く)

 

間仕切った片方の部屋の室内機がサーモオフしたら、もう片方の部屋の室内機もサーモオフしてしまいますので室温コントロールが出来ません。
このシステムは成立しませんので注意して下さい。

 

 

スカイエアはあくまでも1つの部屋・1つの空間に対してのエアコンです。
室内機の台数は部屋の広さに応じて、温度ムラが出来ないようにする為に複数台有るのだと認識下さい。

 

 

これに対して、ビル用マルチは個別運転可能です。
各室内機に個別制御用の電動弁(冷媒流量を制御する物。エキスパンションバルブ。)を装備しています。

 

室内機毎に冷媒流量を調整する事が可能なので、室内機各々が個別制御可能になるのです。

 

ですので上記のスカイエアの謝った使い方でも、ビル用マルチなら可能になります。
最初は1つの部屋に室内機を2台設置(リモコン1台でコントロール)、室外機は1台という使い方。
途中で部屋を2つに分ける予定がある時なんかはビル用マルチを設置しておけば、部屋を2つに分ける時にリモコンをもう1つ設置してあげれば、各々の部屋でエアコンをオンオフしたり、温度設定したりと普通に使えます。

 

 

これがスカイエアとビル用マルチの違いです。

  • 室内機を個別運転(制御)可能なのがビル用マルチ。
  • 室内機を個別運転(制御)不可能なのがスカイエア。

と覚えましょう。

 

余談ですが、
スカイエアにも個別運転出来る個別運転マルチ(コベマル)というモデルが有ります。

 

スカイエアでも個別運転出来るなら上記の違いの説明はおかしいじゃんとなりますが、正直どうしてスカイエアとなのって販売しているのかが分かりません。
スカイエアのコベマルは、ビル用マルチそのものです。

 

  • 内外F1F2
  • 内外別電源
  • チェック運転必要
  • 室内機に電動弁装備
  • 個別運転可能

 

等、ビル用マルチそのものじゃんって状態ですので何故スカイエアとして販売するようなややこしい事をしているのか?不明です。

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