今回の修理は古い機械の修理依頼です。
ダイキンのRY250Cという、1990年代始めの機種です。
依頼内容は冷房運転しているのに暖房が出てくるとの事。
冷房なのに暖房という表現は人それぞれなので、行ってみるまでは本当に暖房なのか、それともガス欠等で送風状態なのを暖房と表現しているのかは現地で確認してみないと判りません。
で、行ってみると確かに冷房運転なのに暖房が出ていました。
この場合は、
- 四路切替弁コイル
- 四路切替弁本体
- 基板
のどれかが悪い。
これが四路切替弁。
(横長の円柱の胴体に配管が4本刺さっているので四路切替弁。)
左の赤い線が2本付いているのがコイル。
まずは、四切コイルの状態を確認しました。
古い機種は基板にファストン端子でささってます(20Sと表記されている)ので、テスターの抵抗値測定モードで調べてみると抵抗値無し。
抵抗値無しということは断線しているって事です。
ボックスが邪魔なので手前に落します。
四路切替弁コイルを外したところです。ビス1本で固定されています。
左が古いコイル、右が新しいコイルです。
古いコイルは錆が出ていますね。
新しいコイルにはファストン端子が付いていませんので、古いコイルの線を適当な長さで切断してファストン端子を移植します。
四路切替弁本体に新しいコイルを取り付け、ファストン端子を基板に戻してブレーカーオン。
冷房運転をかけて、ちゃんと冷房が出てくる事を確認して終了です。